先日、更年期障害などに使用しているメノエイドコンビパッチが、出荷停止と自己回収になることが発表されました。
重大な健康被害の恐れなどはありませんが、当面使用を控えることとなります。
ホルモン補充療法には、エストロゲン(女性ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)が使われます。
メノエイドコンビパッチは、1枚の貼り薬にエストロゲンとプロゲスチンが両方含まれており、使いやすいお薬でした。
しかし、2021年にプロゲスチンで、天然型の成分だけでできたエフメノが発売されました。
ホルモン補充療法では、エストロゲンだけでは子宮体癌が増えてしまうと言われていますので、プロゲスチンも必ず使うことが勧められています。プロゲスチンにはわずかですが乳がんリスクが増加することが指摘されていましたが、天然型であるエフメノにはリスクを増加させないと言われています。現在日本では天然型のプロゲスチンは、内服のエフメノしかありません。
以上のことから、メノエイドコンビパッチを使用していた方は、
エストロゲンをジェルタイプで塗るル・エストロジェルか、内服のジュリナ錠、貼り薬のエストラーナなどにして、プロゲスチンをエフメノに変更していただくのが良いかと思われます。