Q)妊娠するのにビタミンDが関係しているのですか?
A)はい、関係があります。
ビタミンDはカルシウム·骨の代謝に関連しており、以前から骨粗鬆症の予防·治療に使われてきました。最近ではこの骨に対する効果だけでなく、免疫や妊娠にも影響していることがわかってきました。
ビタミンDの欠乏した動物が妊娠しにくいことや、ビタミンDの濃度低下が卵子の質の低下·着床障害·月経不順に関連することを支持する報告が多数蓄積されています。さらに、ビタミンDの濃度が高ければ自然妊娠の可能性が高くなるとの報告もあり、妊娠にビタミンDが関与していることは明らかです。
当院でもビタミンDの測定を始めましたが、妊娠を希望している方(不妊)の多くが、ビタミンDの欠乏や不足状態です。
ビタミンD製剤は、不妊症での保険診療は認められていませんので、サプリメントなどでの補充が主体となります。
1錠あたり25μg(1000単位)程度含まれているサプリがありますので、数値が低かった人は検討してみてください。
当院では、BABY&ME社の「VD」(60カプセル、1620円)を扱うこととしました。外来受付で購入できます。
#ビタミンD #不妊 #生殖
今までのQ&A
Q&A)高校生で生理痛がひどいのですが、治療にピルは使えるのでしょうか?
Q&A)他院で妊娠9週と診断され、予定日が決まりました。出生前診断の相談はできますか?